張覇、南滔で百人長となり初陣す

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「俺はこの隊を率いることになった伍県の張覇ってんだ。よろしく頼むぜ。」 張覇が言うと、周りから失笑が漏れた。 「おい、聴いたかよ。あの兄ちゃんが俺らの指揮官様だとよ。」 「おいおい、本気かよ。南天行政府の奴ら反乱を鎮圧する気あんのかよ。」 「おい兄ちゃん。あんた、この役職いくらで買ったんだ。悪いことは言わねぇ、怪我しないうちに帰りな。」 口汚い野次が幾つも張覇に向けて飛んだ。少しの間は張覇も我慢していたが、その我慢もすぐに底をついた。
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