張覇、南滔で百人長となり初陣す

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男の口元が一瞬綻んだ。しかし、それも一瞬のことで、張覇より頭一つ背が高いその男は、張覇を見下ろしながら冷たく言い放った。 「いいか小僧。お前がどう思っているか知らねぇが、俺だけじゃねぇ、ここにいる全員が、あんたみたいな若造に命を預ける気がしねぇんだよ。」 張覇も負けずに睨み返し言った。 「おっさん、俺が若いから命を預けられねぇってのは頭が固いんじゃねぇか。まぁ、どうしても年寄りがいいってんなら、俺の近所に住んでる寝たきりの婆さんを紹介してやるぜ。」
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