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さあ 遊ぼ!メリーゴーランド
回る回る アナタの下へ
キリンの男爵顔を出し
「一緒に如何?」と手を出し笑ってた
ごめんなさい、おじさま
私あの人を待たせてる
寂しんぼだからいじけちゃうの
今度また会うその時に預けましょ
タレ目のラブラドール 眠そうな目で
ラビマ ラビマ
私に付いて来るの
そうね、君も一緒に向かいましょ!
大好きな 大切な
アナタが待ってる あの場所へ
何処へも 行かないで
どうか心もすぐ側で
花を詰んだら冠にして
アナタに送るプレゼント
もう待ちきれないの
直ぐに会いに行くから
街を通り抜けて
馬車が道を踏み鳴らしてる
「危ないよ」と優しい運転手
カラカラと車輪の音遠くなる
気味の悪い道化師が
♪ ♪ ♪
鳴らす鳴らす陽気にタップダンス
見えないフリをしてやり過ごすの
ほらね もうすぐ約束の場所よ
大きなラブラドール 小鳥達と
ハミナ ハミナ
賑やかな道の先
空の機嫌が良く無さそうで…
声がする 遠くから
滴る雨の泣き声が
どうしたの? 寂しいの?
私に声は聞こえてるわ
お話しましょ 独りじゃないわ
皆で楽しく笑いましょ
涙の落ちる道を
愛が包んだ
(「キミは何処から来たの?」
「遠い遠い、海の底さ。
友達だっていっぱいいたよ」
「そう。それで何でこんな所まで?」
「………」
「…そう」
「これからどうしたらいいのか
わからないんだ」
「それなら一緒に行きましょ!」
「……………」
「…………嫌?」
「……嫌だよ」
「あらそう。なら仕方ないわ。
ここでお別れね」
「……」
「私、今お日様と喧嘩してたところなの。
隠してくれてありがとうね」
「………」
「それじゃ、またどこかで」
「………うん」)
道の突き当たりの 小さな 雨よけで
アナタは夢の中 心地良さそうに……
眠るの
声はもう 泣きやんだ
雲の切れ目から陽が差して
何処からか 祝福の
歌声が鳴り出していた
大好きな 大切な
アナタに伝えたい この気持ち
眠っている その頬に
口付けをして閉じ込めた
ねぇ いつまでも ここにいさせて
最初で最後の我が儘よ
もう離れたくないの
私の物語
ラルララ
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