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慎重に屋敷を回り込んで、林の陰に隠しておいた自分たちの車にたどり着いた。
ハンドルを握るジョニー。カムフラージュ用の布を剥ぎ取ったアレックスが後部座席に乗り込むと同時にエンジンをかける。
「いくぞ❗」
バックミラーに映ったアレックスは無言で左手の親指を立てた。その顔はどこか楽しげである。
土煙を上げ急発進する車。向かう先には、決してきらびやかではない街の明かりが灯っている-。
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