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まばゆい光り。
緑と緑の交差する影。
大きく唸る木々。
風は優しく頬を撫で
花々の芳しい香りや時に天候まで教えてくれる。
私の自慢は誇り高い大木にある。
夏は涼しい影を作り人を癒し、
秋にはたくさんの落ち葉を落とす。雨などでシケルと大地を思わすような芳香を放つ。
春は月と遊ぶ。
ユラユラと踊るように。
これほど死に対してストイックに美しさを求めるモノが有るのだろうかと、毎度の事ながら現実から引き離される。
死に誇れ
ただそれだけ
冬はもう何も言わない。
まるで今までの二百年等どうでもいいといいたげに。
また新たな一生が始まる。
芽生え育って養分を落とし、また冬には死んだようにただ堪える。
実家に植えられた樹齢二百年越えの枝垂れ桜。
そこを中心として、私の1番幸せだった(時)が眠っている。
私もなるべく大事にしていて、人には中々教えない。
これが私の根幹である。
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