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―研究所
チェレン「…遅いよ二人共。」
ベル「ごめんねぇ。パパが離してくれなくって…。」
ブラック「いつも通りおばさんが片付けてた。」
チェレン「やっぱりね。今日は?」
ブラック「ラリアットで寝技に持ってって、卍固めとカニばさみ。多分5秒もかかってねぇ。」
チェレン「…流石、だね。」
瑞波『…え、え、何あったの?シェリア、ぽー。』
ぽー『…。』
シェリア『…あたしすごい人間の娘をマスターにしちゃったかもしれない…。』
瑞波『…よく分かんないけど…そっか。』
ベル「? まぁいいじゃない!早く博士にお礼しに行こうよ!」
ブラック「だな。」
3人は扉を開けた。
中は研究所らしい風貌で、だけど何処か生活感溢れる所だった。
アララギ「ハーイ!あんた達が来る頃だと思ってたわ!お茶煎れてたの。」
チェレン「博士、遅くなって申し訳ありませんでし…」
アララギ「もうっ!チェレンは堅いわね。そんなのいいのよ!あたしはあんた達の行動パターンくらい分かるわよ!
で、今日は?」
ブラック「ベルのおばさんがラリアッ以下略。」
アララギ「はぁ…相変わらずリンさんは強いわね。」
シェリア『リンさん?』
ベル「お母さんの名前だよ。」
アララギ「って、それはおいといて!
とりあえずお茶にしましょ!しばらく帰って来れないんだし、あたしのお茶飲んでいきなさい!」
3人「……(ギクッ)。」
ブラック「…いやぁ、すみません博士俺さっき家出る時コーラがぶ飲みしちゃって今お腹たぷたぷなんスよいやほんとすみませんマジすみません帰って来た時の楽しみにでもしようと思います(息継ぎ無し)」
チェレン「博士、紅茶にはリラクゼーション効果及び利尿作用がありますよね?今から旅に出る僕達はあまり飲むべきでは無いと思うんですよね。というわけで残念ですが辞退させていただきます(早口)」
ベル「わ、わぁ!博士のお茶かぁ!でもごめんなさい!あたしママからお茶入った水筒貰っててこれしか飲めないっていうかあの…あれ、そう故郷の味?実家…そう実家の味に慣れちゃおうと思ってるからまた今度貰うね!(必死)」
アララギ「…そう?まぁ帰って来た時にでも煎れてあげるわね。」
そう言うと、アララギは窓際に紅茶の入ったカップを置いた。通りがかったミネズミが喉が渇いたのきそれを飲んで、奇声を発しながら窓際から姿を消した…。
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