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ゲーチス「そう!ポケモンを解放することこそが!唯一ポケモンにとっての救い!そして二度と我等人間が関わりのない、彼ら独自の世界を作ってやることこそが!我等プラズマ団の目標なのです!!」
町人「…!」
町人「何…だと?(ざわ…」
ゲーチス「…という考えもある、ということをみなさんに知っていただきたく、今日はカラクサの広場で演説させていただきました。御静聴ありがとうございました。」
ゲーチスが話し終わり、旗や演説道具を回収し、プラズマ団は去って行った。
チェレン「…トレーナー初日に聞く演説にしては、タイミング悪かったね。」
ブラック「まぁ、あんまり気にするな。」
チェレン「てことは…どんなだった?」
ブラック「ん。あの…えっと…ゲ、ゲーマーズ?」
チェレン「ゲーチス。」
ブラック「そうそれ。あいつの言うこと自体はまあ置いといて、俺は信用出来ないね。あんな濃い『灰色』、初めて見た。」
チェレン「『灰色』? 確か…猫かぶりだっけ?」
ブラック「そ。猫かぶりの色だ。『灰色』が濃い程猫かぶりだからかなりだな。」
ぽー『ねぇブラック!さっきは遮られたからまた聞くけど、『色』て何のこと?』
ブラック「ん?ああそっか。知らねぇよな。
俺は、人間やポケモンを覆う『色』が見えるんだ。…あ、あとたまに物にも『色』が見える。」
ぽー『えーと…見えたらどうなるの?』
ブラック「別にどうにもならねぇよ?ただ、俺の見る目が変わるだけだ。」
ぽー『え、何で?』
ブラック「俺が勝手に思ってるだけだが、その『色』はオーラみたいなもの…そいつの本質だと思ってる。」
ぽー『…あ。』
ブラック「分かったか?
例えば、めちゃくちゃ優しそうな人間がいたとする。だが、その人間の『色』は氷に近い『水色』。答えは?」
ぽー『…本当は冷たい人?』
ブラック「正解。と俺は思ってる。他人に見えない以上、答えは分からんしな。でも大体それでぉKだ。」
ぽー『へー、不思議だねぇ。そんな力あるなんて。何かポケモンみたい。』
ブラック「…うん。そだね…。
あ、お前これ、あんまり人に言うなよ?後が面倒だ。」
ぽー『分かった!』
チェレン「話終わった?あちらさんも、聞いてたみたいだけど?」
ブラック「あ?」
チェレンが見ている方を見ると、こちらを見ている青年がいた。
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