Beginner'sTown

6/9
前へ
/141ページ
次へ
ゲーチス「そう!ポケモンを解放することこそが!唯一ポケモンにとっての救い!そして二度と我等人間が関わりのない、彼ら独自の世界を作ってやることこそが!我等プラズマ団の目標なのです!!」 町人「…!」 町人「何…だと?(ざわ…」 ゲーチス「…という考えもある、ということをみなさんに知っていただきたく、今日はカラクサの広場で演説させていただきました。御静聴ありがとうございました。」 ゲーチスが話し終わり、旗や演説道具を回収し、プラズマ団は去って行った。 チェレン「…トレーナー初日に聞く演説にしては、タイミング悪かったね。」 ブラック「まぁ、あんまり気にするな。」 チェレン「てことは…どんなだった?」 ブラック「ん。あの…えっと…ゲ、ゲーマーズ?」 チェレン「ゲーチス。」 ブラック「そうそれ。あいつの言うこと自体はまあ置いといて、俺は信用出来ないね。あんな濃い『灰色』、初めて見た。」 チェレン「『灰色』? 確か…猫かぶりだっけ?」 ブラック「そ。猫かぶりの色だ。『灰色』が濃い程猫かぶりだからかなりだな。」 ぽー『ねぇブラック!さっきは遮られたからまた聞くけど、『色』て何のこと?』 ブラック「ん?ああそっか。知らねぇよな。 俺は、人間やポケモンを覆う『色』が見えるんだ。…あ、あとたまに物にも『色』が見える。」 ぽー『えーと…見えたらどうなるの?』 ブラック「別にどうにもならねぇよ?ただ、俺の見る目が変わるだけだ。」 ぽー『え、何で?』 ブラック「俺が勝手に思ってるだけだが、その『色』はオーラみたいなもの…そいつの本質だと思ってる。」 ぽー『…あ。』 ブラック「分かったか? 例えば、めちゃくちゃ優しそうな人間がいたとする。だが、その人間の『色』は氷に近い『水色』。答えは?」 ぽー『…本当は冷たい人?』 ブラック「正解。と俺は思ってる。他人に見えない以上、答えは分からんしな。でも大体それでぉKだ。」 ぽー『へー、不思議だねぇ。そんな力あるなんて。何かポケモンみたい。』 ブラック「…うん。そだね…。 あ、お前これ、あんまり人に言うなよ?後が面倒だ。」 ぽー『分かった!』 チェレン「話終わった?あちらさんも、聞いてたみたいだけど?」 ブラック「あ?」 チェレンが見ている方を見ると、こちらを見ている青年がいた。
/141ページ

最初のコメントを投稿しよう!

42人が本棚に入れています
本棚に追加