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(お任せ♪なんてそんな人任せならぬ神任せに
するわけにはいかないしなぁ…)
そう思った少女は眉を寄せ、口を結び
「うーん」と唸りながら考え始めた。
(どうすれば、いいんだろう…。)
きっと、どんなに今考えたって
どんな変化が幸せに繋がるかなど
誰にも分からない。
だからこそ少女はどうすればいいのか
分からなくなってしまっていた。
そんな少女に助け舟を出すかのように神が口を開いた。
「其方、今の自分の周りの環境を変えてみる気はないか?」
「え?環境を変える?」
どんな風に?
と言わんばかりに少女は首を傾げる。
「そうだな…
時間移動、タイムスリップをしてみる
というのはどうだ?」
「タイム、スリップ…」
あまりに現実味のない言葉だったため
少女は問い掛けに答えることができずにいた。
(本当に、タイムスリップなんてできるのかな…?
それに、タイムスリップすることで、
どんな変化があるんだろう…?)
少女が真剣に考え始めたのをみると、
神は自分の考えについて語り出した。
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