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「タイムスリップをすれば辿り着いた地で
其方を知る者は誰1人としていない。
勿論、行った時代の生活スタイルに慣れるまでは、
苦を強いることになるだろう。
しかし、知る者がいなければ、
其方を純粋な心と目で見てくれる者に出逢える可能性も
自ずと高くなるのではないか?」
(そうかもしれない…。
それに、その時代の人達だけじゃない。
私も出逢う人達を純粋に見ることができるかもしれない…。)
少女は考えるのを止め、真っ直ぐ神の目を見つめる。
その瞳にはもう迷いはなかった。
「私、します!
タイムスリップさせて下さい!!」
「ああ。
ただ…、此処でも1つ問題があってな…。」
少女の決心に頷くも、
神は申し訳なさそうに言葉を続けた。
「それは、何ですか?」
少女はタイムスリップができるなら、
どんな問題も乗り越えようと心に誓い、
神に続きを促した。
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