第2話~少女の願い~

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「行く時代についてだ。 我は時の神ではない。 タイムスリップさせることはできても その時代までは決められないのだ。」 「そんなのどこだっていいよ。 私は辿り着いた時代で精一杯生きるだけ。」 なんだ、そんなこと。 と言わんばかりに少女はキョトンとしながら答えた。 何も考えていないのか、 何かを悟っているのか、 少しも動じぬ少女に流石の神も驚きを見せた。 「あっ、でも人類が生まれる前とかだったら流石に困るかな。 私が人類の最先端を歩く! みたいなのになって、 幸せ探しどころじゃなくなっちゃうもの。」 「ぷっ。」 にっこり笑ってそんなことを言ってのける少女に、 深刻そうな顔をしていた神も、思わずつられて笑ってしまっていた。 それを見た少女は更に笑みを深めた。 `
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