第1話~始まり~

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『今から言うことを良く聞くんだよ? この鏡にはね、水鏡の神様が宿っているんだ。 お前がこれから先歩いていく人生の中で、 どうしようもなく困った時や、 自分の力ではどうすることも出来ない何かに直面した時、 鏡に向かってこう唱えてみるといい。 ―水鏡の神よ。我の声に応え、我が願いを叶えたまえ― とね。 そしたら、水鏡の神様が現れて必ず力を貸してくれるから。 だけど、決して忘れてはいけないよ。 神様が願いを叶えてくれるのは、一生で一度きりだ。 よく考えてお頼みするんだよ? そして、呼び出す条件は3つ。 1つ目は、 雲一つない満月の夜に、その満月を鏡に映し出すこと。 2つ目は、 願いが神様が認めて下さるようなものであること。 3つ目は、 さっき教えた言葉を口にすること。 口にする時は鏡に満月を映し出し、 願いを思い浮かべた状態じゃないとダメだからね? そして、お会い出来たなら決して粗相のないようにするんだよ。』 `
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