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少女はその言葉にはっとする。
(そうだ、私はその為にここに来たんだ。)
気合いを入れ直したように、真っ直ぐ神を見ると
少女は願いを口にした。
「私は、今の生活にほんの少しでもいいから
何か変化が欲しいんです。」
「変化、とな。」
少女は頷く。
その瞳には強い意志が宿っていた。
「それは何故だ?」
神はまだ少女の願いの真意が掴めないでいた。
神からしたら少女の求めるものはあまりにも小さく、
自分を呼び出す必要があったのかと思う程だ。
しかし、少女の瞳には揺らぐことのない
強い意志が映っている。
その理由が知りたいと思った。
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