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そんなことを考えながら大急ぎで現地に向かう。
するとそこには、
「あ、お兄ちゃん、遅かったね……」
「確かに、遅かったな色々と」
なんて、うなだれながら立ち尽くしてる二人がいた。
「なんだ、お前らこんなところで。どうしたんだ?」
「見ての通りだ。きたときにはもうこんな感じだった」
「あ~あ、誰かさんのせいでこんな時間に起きてきたのに、最初から手遅れだったなんて最悪だわ」
「……む」
見れば、公園内はすでに人だらけ。
もう満杯って感じで、これ以上人が入れる余地はないように見えた。
「……ああ、うん。今回は残念だったなぁそれじゃまた次回にご期待」
「待てよお前ひとりだけ逃げようとしてんじゃねぇよ次回にご期待くださいって打ち切り漫画じゃねぇんだから」
それは慣れから来る反射的行動だろうか。
俺が逃げようと考えた直後、俺の肩は棒読み突込みを繰り出した航平の手によってガッシリとつかまれていた。
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