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pipipipi...!
ジリリリ……!
「ん~……」
部屋中にけたたましく鳴り響く目覚ましの音。
一つだけではあまりに威力が貧弱なので、複数を同時に使っているが……それでもまだ、この俺・戸村 健真(むら けんま)の睡眠を邪魔することはできないぜ!
ボ~ン……ボ~ン……
ガスッ!ドゴッ!バキャッ!
「…………」
……んむ。
なにやらおかしな音が混じった気はするがそれはそれ、いつものことだ。
そんなものにこの俺の睡魔(スタンド)は負けやしな――――
ボグゥッ!!
「かはッ……」
――――ぎぶあっぷ。
いまのおと、めまざましじゃ、ない。
さすがの俺も、直接叩き起こされ――――もとい、殴り起こされちゃぁたまらない。
「って! 何しやがるよ!?」
快声一発。
うむ、今日も寝起きは良好……
「な、わけねぇッ!!」
「あ~あ、朝から元気ねぇ、お兄ちゃん」
布団をはねのけて起き上がった俺にかかる声。
俺のことをこんな風に呼ぶ人間といえば――――。
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