新影―シュツゲン―

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パァァァン… 下水道に銃声が鳴り響いた。どちらか一方に集中することが出来ない。 「ハハッ…逃げ場が無いと悲しいねぇ?」 「…油断大敵だ、アンドリュー」 葉淵まで遠い。殺るならアンドリューだが止まった瞬間に撃たれる。このままでは勝ち目が無い。 「…ならっ!」 一瞬にして葉淵に詰め寄った。葉淵がハンドガンを構える前に剣を取りだし、大きく振るう。 「くっ…!」 葉淵はギリギリの所で横へ逃げた。その瞬間アンドリューが襲いかかる。 「シネェェ!!」 アンドリューの腕が光り、鞭の様なものに変わった。真は驚き戸惑う。その瞬間、アンドリューの腕が真を襲った。 「な…んだ?それ…ッ!?」 アンドリューはニヤリと笑った。次は足が光り、蜘蛛の様な足に変わる。最早ドッペルゲンガーの域を越えている様な容姿だった。 カサカサカサカサ アンドリューの足が素早く動く。天井にぶら下がり、ケラケラと笑っていた。 「なんなんだ…?おま―」 パァァァン… 真が動揺している間に銃声が鳴り響く。真は肩を抑え、剣を前に突き立てた。 「こちらを忘れるな」 葉淵が銃口を真に向けた。アンドリューの腕が真を襲う。真は剣で腕を振り払った。 「もうそろそろいいんじゃね?」 葉淵は真を見つめた。少し考え込み、ため息をついた。 「…イイでしょう」 アンドリューはニヤリと笑った。天井からおり、真の前に立った。口が光り、化け物かと思わせる程の巨大なグロテスクな口に変貌する。 「んなっ…?」 「いただきまぁぁス!!」 口を大きく開け、真を食べようとした。真はニヤリと笑い、瞬時に剣を持ち上げ、口を縦に切り裂いた。 「ンギィィ!!」 口が4つに割れ、悲鳴をあげた。真は止まらず猛攻を仕掛けた。葉淵は銃口から弾を撃つが、目が後ろにもついているかの様に全て真に避けられた。 その間にも真はアンドリューを切り刻む。すでに真の傷は塞がっていた。 「アンドリュー!逃げ…」 「ガァァァッ!キエロクズガァァァ!」 アンドリューは我を忘れたかの様に真の攻撃をかわしもせずに襲いかかった。アンドリューの傷も次第に塞がっているが真は攻撃を止めない。 「何ナンダコイツハ!?」 「変貌する化物…ここで倒しておかなきゃな。オレはお前等と同じだよ。治癒能力に優れてる訳が分かったか?ドッペルゲンガー♪」
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