鬼の01

3/24

1人が本棚に入れています
本棚に追加
/96ページ
さて部屋の中だが 可愛らしい部屋である 白と薄いピンクが基本の女の子らしい部屋だ 「真生ちゃん朝だよ~」 部屋の端、入り口の扉から一番遠い所に設置されたベットがもそりと動く 「……まだ起きない。」 「朝だよ~」 「まだ起きないもん。」 「起きなよ~」 「まだ寝てたい……」 はぁ まったく世話の焼ける妹だぜ 僕はゆっくりとベットに近づく そして勢い良く布団をめくった 「早く起きなさい!!」 「ひゃう!」 どんな声だしてんだよ ちなみに妹は寝る時全裸である。 まさに生まれた時の姿である そんな姿のまま猫のように体を丸めて、眠たそうな目でこちらを見つめている。 「ん~まだ眠いよ皐お兄ちゃん てか寒い~」 7月の初め 暑くなり始めたばかりなのにこの妹、冷房ガンガンかけて寝てやがる 正直僕も寒かった
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加