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──帰り道──
あたしはいつものように
たっくんと帰っていた
「今日の授業でね.先生が..」
「なあ.あみ?」
突然真面目なたっくんに
また不安が胸を渦巻く
あたしは下を向いていた
「今日のあみ無理してないか?」
ふっ...ふぇ
「あみなんかあったんだろ?
泣かずに言ってくれよ」
「なんでわかるの?」
あたしの涙はとまらない
それから何も聞かずにただ横で
手を繋いでくれている
本当にたっくんは優しい
そう思ってきたら
突然息ができなくなった
「涙の味する」
たっくんがそう言った
あたしキスされたんだ──
そしてあたしを見つめて
「あみ.何かあったなら話してくれ」
また涙が出そうになる
だけどあなたならあたしを
受け止めてくれる
そして部活中のことを話した
「あみは考えすぎだよ.
心配することない」
そういってあたしを
安心させるように
きつくきつく.だけど優しく
抱きしめてくれた
だけど現実は
甘くなかったね────
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