消火器

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部長「今度全フロアに小火器を設置するから手配しといてくれ。」 ぼく「えっ、何のためにですか?」 部長「もしものための備えだ。」 ぼく「いや、さすがに必要ないと思いますけど。」 部長「そうでもないぞ。最近友人が小火器に命を救われたばかりだからな。」 ぼく「なにそれこわい。」 部長「備えあれば憂い無しだ。」 ぼく「小火器はどこのメーカーにしましょうか? コルトとかFNとか色々ありますけど。」 部長「私はメーカーはよく知らんから、君にまかせるよ。」 ぼく「じゃあ、ナイツのM4SOPMODにしときますね。M203も付けときます。」 部長「君、詳しいね。」 ぼく「まあ、好きなもんで。」 部長「変わった趣味の人もいるもんだな。」 ぼく「これがあれば百人力ですよ。」 部長「まあでも、実際小火器でやれることは限られてるし、大事になれば小坊を呼ばなきゃならんがな。」 ぼく「小坊が何の役に立つんですか?」 部長「何を言っとるんだ。彼等はプロ集団だぞ。」 ぼく「小火器のですか?」 部長「小坊はそんなちゃちいものは使わん。」 ぼく「そうなんだ、すごい。」 部長「今度、小坊が小火器の使い方を教えに来るから、その件に関しても応対たのむぞ。」 ぼく「部長の息子さんも来られますか? 四年生でしたよね?」 部長「えっ」 ぼく「えっ」
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