聖なる夜

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「人間にもこんな奴がいるんだな…。」 物心ついた時から一匹で育ってきた。 同時に人間からの嫌がらせも沢山受けてきた。 しかし 絵描きと過ごす日々は楽しく 月日は足早に過ぎていく。 日を増す事に黒猫は絵描きに心を開いていった。 この幸せを この優しさを 与えてくれた絵描きが大好きになっていった。 寝る時でも絵描きの側へ行き身を寄せる。 絵描『どうしたの? 淋しいのかい? 君が居てくれるだけで僕は淋しくないよ。』 いつだって優しい絵描きの言葉。 猫はただ鳴くだけだった。 だが 不思議と絵描きには猫の話してる事がわかる気がした。 絵描『そうか。 君も僕と同じなんだね…ゴホッ…ゴホッ…。』
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