蝉が鳴ぃた

3/7
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
…ん?もう朝か…昨日の疲れからかぼくはぐっすり眠れたようだ、さて、今日はなにをしようか..そう考えてると次郎の声が聞こえてきた。裏山に虫取りに行くらしく、ぼくを誘いにきたとのことだ。特にすることもなかったぼくは一緒に行くことにした。 裏山に着くなり次郎はぼくの存在を忘れたかのように走りだした。昨日次郎が仕掛けていた罠が気になってそわそわしていたからそれを見に行ったのだろう。ぼくも慌てて次郎を追って走った…ぼくの目の前には大きな木がたくさん見えるが次郎は目もくれず走っている、そして一本の大きな木の下で立ち止まってぼくを呼んだ。近寄って見ると木に罠と思われるものがついている。その周りには…凄い!大きなカブトムシがいる。ほかにもクワガタが数匹、自慢気に次郎は笑っていた。 家に帰るなり次郎はたくさんのカブトムシやクワガタを見せてきた。最初は興味津々だったぼくもさすがに飽きてきたころ、魚釣りに行くことにした。道具は自宅から持ってきてある。ぉばぁちゃん家に着くなり釣り竿と道具を持ってかけだした.. 海に着くとそこは青々しく綺麗な光景が広がっていた。さっそく仕掛けを投入しアタリを待つことにした..しかし釣れるのは小さな魚ばかりだった。夕方になりそろそろ帰ろうかと考えはじめたころだった…釣り竿にアタリが..コツコツ..コツコツ..グググッ..これは大きなアタリだ。高ぶる期待を抑えながら釣り竿をもち魚と格闘した。かつてないほどの引きだっただけにぼくは興奮していた、そのとき…一瞬にしてその時間が止まったかのように感じる出来事が起きた…引きがなくなったのた…いわゆるバラシと言うものだった。化け物を一瞬にして逃がしてしまったぼくはその日寝ることができなかった………
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!