◆~銀猫~

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    そういえば、ここに来る途中で使ったんだっけ。ランク外のただの不良モドキがいきがって絡んで来たんだよね。ほら、俺って平凡だからカツアゲでもしようと思ったんじゃない?俺のこと黒猫だって気づいてなかったみたいだし、鬱陶しいから少しだけ切りつけたんだっけ。 でも見た目の割には弱かった、血を見た途端一目散に逃げてったし、あれは笑えたね。しかも"卑怯だッ!"とか叫んでたけどさ、一人に対して六人で来るのは卑怯じゃないの?って話だよね。ま、不良にそんなこと言ってもどうしようもないけど。 ――それよりも…… 「使った事無いとか言ってバリッバリ使ってるし!!」 ホントにうるさい、それに護身用ってのは本当なんだから別にいいじゃん。たまにしか使わないし、使う相手もちゃんと決めてるんだし。ま、無差別にやってる時もあるけど……、でも。 「……俺、使った事無いって言った覚えないけど?」 ―― 一言もね。それに、使わなきゃナイフの意味ないよね、何のために持ってんのって感じじゃん、持ってんのに使わないってただの馬鹿でしかないよね。 「や、護身用に持ってるだけって言ってたじゃん」 「確かに"持ってるだけ"とは言ったけど"使って無い"とは言ってないよね?」 ――自分が勘違いしただけだろ?俺の所為にされても困る。

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