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「愛菜、あんた受験生なんだからいいかげん頑張りなさい」
「父さん心配だよ。愛菜には将来親孝行してもらいたいのに」
「愛菜ちゃんってなんか暗いよね~」
「アハハ、わかるーてかキモい」
「近寄らないでよ!!ウザいんだよ!」
「中林…お前高校どうするんだ?」
………あぁ、うるさい、うるさい、うるさい…
そんなに私が嫌なら話しかけるな。
死んでしまえ。
お前らなんか死ね!
「苦しそうだね」
─────この声は……………真奈美…。
幼なじみで私を裏切った人。
「………」
私は押し黙る。
「私、いい方法知ってるよ」
「………」
私はなおも黙る。
いい方法?
この地獄から逃げられる方法?
そんなのあるのだろうか。
「教えてあげようか?」
くすりと真奈美が笑う。
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