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その声により、目の前の少女の歪んだ泣き顔と真っ暗な世界が真っ白になり消え失せる。
もう、一面が白、白、白、白…。
…………違う。
これは…光だ。
………真っ白な………光…。
光は私を包み込む。
私は眩しくて目の上に手をくっつける。
あ……………。
真っ白になったかと思うと、急に体の鈍さを感じる。
「ん」
『あ…』
小さくうめき声を出すと、隣から声が聞こえる。
目を…開ける。
そこには心配そうに私を見つめる少年がいた。
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