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「結論から言うと、ビンゴだ」
その言葉に、レイは口端を吊り上げた。
「レイ、何のことなの?」
疑問を見せるジュネに先程まで見ていた朝刊の一記事を指す。
「あら、コレって…」
読み進めたジュネの口唇にも、レイと同じような笑みが上る。
「―そう。繋がっているの?」
「なんだ、知らなかったのか?」
「二人で何かゴソゴソしてたのは知ってたわよ」
少なからず込められたイヤミにボルトの眉が申し訳なさそうに寄る。
レイは我関せずと言わんばかりにコーヒーを啜った。
二人の態度に溜め息を吐き、ジュネは期待するような笑みを見せる。
レイがそれに応えるように笑みを深くした。
「次のターゲットは決まりだな」
「ふふっ、腕が鳴るわ」
ボルトとジュネの楽しそうな応えを聞いてレイは席を立って奧へと歩き出す。
二人もレイの後を追い廊下へと姿を消した。
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