eins――小悪党――

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さっぱりした感じでレイの目の前に腰掛けたボルト。 ジュネが置く朝食を嬉しそうに見つめている。 「うっまそ~」 ボルトは最後の皿が置かれる前にトーストへかじりついていた。 再び腰掛けたジュネはコーヒーのお代わりをレイに渡しながら上品な笑いを零す。 ボルトの皿はあっという間に空になった。 その皿を片付けようと動くボルトにレイの声がかかる。 「…で?」 「まぁ、待てって」 片付けを終えたボルトが席に着くのを待ち、二人の笑みを含んだ視線が向けられた。
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