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光に包まれた二人はと言うと……
二人の前のフミは、魔術被紙を床に置き、それを発動させる瞬間だった。
ルーフは、敬太の前に飛び出ると左手をだし、ブラックホールを作る。
そして、右手で右側に爆発をおこし、通路を作った。
フミが、手のひらサイズの魔術被紙をとりだした瞬間………
フミの目は、大きく開き、口から血を吐き出した。
「ゴボッ……」
そして、胸を抑えて、膝をつく………
後ろには、やや俯き加減で刀を抜く敬太の姿が見えた。
その表情は、見えないが、なんとなく悲しげに感じる。
フミは、そのまま横たわり、最後の声をふりしぼる。
「よく、わかったな?あんたなら甘いから、これを使う隙を作れると思ったんだが……」
今まで顔色一つ変えなかったフミが、ニヤリと笑う。
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