※第1章 はじめに

2/3
4394人が本棚に入れています
本棚に追加
/284ページ
闇の中に立つ少女は15才くらいだろうか? 赤いチェックのスカートにブレザー 腰まで伸びた軽そうな色の髪。 ビルの上から、この魔術師世界を見る少女は、ニヤリと笑う。 「松宮敬太………必ずあぶり出してやる。」 涼しいと感じるくらいの心地よい風、漆黒の闇……少しだけある光は、建物の灯りだ。 静かなこの世界だが、治安の悪さはどこよりもずば抜けているだろう。 この世界は元々弱肉強食、文明が増える事で、よりハッキリと支配する側とされる側が別れただけだ。
/284ページ

最初のコメントを投稿しよう!