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「ドキドキしたか?」
そう問いながらも、ニヤニヤと笑ったままの敬太が、気持ち悪く感じる。
ルーフは、多少引き気味に答えた。
「そりゃビビるでしょう?確率が一桁台のパセンテージしかないんですから……」
暫く敬太に対して出なくなっていたはずの敬語で話すルーフに、敬太は、満足そうに微笑むと再び進行方向に向きを変え話しはじめた。
「さっきの空間だが、俺が10歳くらいの時に作ったんだ。
周りをしっかりと固定してるんだ。たまたま空間の歪みを生じたんだろうそれを結界の中に納める事ができた為戻って来れない確率は4%だ。」
はぁ?
もう少し補足を加えるとしたら、その空間に入った時間から、一分毎に生還確率は段々と下がってくる。
時間がないのは、間違いないのだが、ルーフと敬太が、あそこに居た時間は、多く見積もっても10分たらず、80%以上の確率だった。
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