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"こんばんは、お嬢さん"
少女はこの森に違和感を憶えました。
「誰か...いるの...?」
声がするのです。四方八方から。
"ずっといるよ"
声が大きくなりました。
「...いるの...っ!?」
少女は走りました。
ただこの場から離れたかったのです。
"逃げるの?逃げても――無駄だよ"
少女の足が止まりました。
それは自ら止めたのではなく
・・・・・
止められたのです。
足元は草が少女の足をからめ込み、動けなくさせていました。
†
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