THE END OF THE WORLD

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「あの…」 「何?」 「どこからが恋人で、どこからが友達だと思いますか?」 「え?」 「あ、えっと、どの時点で恋人になるのかっていうか、友達と恋人の境界線っていうか…」 「そうねぇ…付き合って下さいって言って、はいってなったら恋人になるんじゃない?」 「そういう事言ってない場合は?」 「自然にくっついたらってこと?そうねぇ、お互いにこの人は自分の恋人だって思ってたら、恋人だと思う」 「じゃ、片方が思ってても、もう一方が思っていなかったら違うと」 「そうね、付き合ってるって勝手に思ってる場合もあるし。いずれにしても、恋人かどうか不安なら確認する事が必要なのよ。 私たちって付き合ってるのよね?とか、私、あなたの恋人よね?とか」 「それで、友達だろって言われたら友達かぁ。つまり、言葉で確認された時に初めて、恋人か友達か区別できると」 「そうね、でも、私あなたの何なの?なんて聞く女、イヤよね」 そうか。ということは弘美は僕次第で友達にも恋人にもなりうるのか…。
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