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やっと放課後になった。みんなは嫌がるけど、今日も委員会で話し合い。でもあたしは楽しみなんだ。
だって、あなたに会えるから。それに今日は……
「まだ誰も来てねえな。俺たちが一番乗りか」
あたしの目を見て言ってくれたわけじゃないけど、確かにあたしに向けられた言葉。それだけでも呼吸を忘れるくらい嬉しいんだ。
「……そういえばさ、今日お前の……」
ふいに空気が変わった。いつもより真剣な顔。
不思議よね。あなたがあたしの目を見てくれるだけで、世界が変わって見える。
突然目の前に現れたプレゼント。あたしの好きな猫の手帳に、猫のファイル。
「誕生日だろ? おめでとう」
少しはにかみながらぎこちない笑顔。その顔がおかしくて思わず笑っちゃう。
「……なに笑ってんだよ。今日じゃなかったか? それともプレゼントおかしいか?」
「ううん。あたしの誕生日覚えてくれてただけでも嬉しいし、ねこ好きだから嬉しくて」
ちゃんと見てくれてたんだなって思えた。
「そっか、よかった。あのさ、来年も……一緒に……祝えたらいいな」
「……え?」
聞き返そうと思ったら、みんながクラッカーを鳴らしながら入ってきた。
最後らへんは声が小さくなってたけど、ちゃんと聞こえたよ。少なくとも喜んでいいよね。あとでもう一回その意味を聞いちゃお。
ファイルに挟まってた手紙見ちゃったから。
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