横雛

2/3
前へ
/36ページ
次へ
「ひなー…なんか疲れたわ」 「え…?」 それは唐突に言われたもんやった。 何気ない、いつもと変わらない日常。 俺が雑誌を読んで、横がゲームをしているときだった。 いきなりなしたん…? 俺といるのが疲れたん? 仕事とかが疲れたん? 抽象的すぎてわからへんよ。 「へ…へぇそうなんや。」 「どうしたらええ?てかお前疲れへんの?」 どうしたらとかきかんでや。 なに?俺と付き合ってるのが疲れた? 俺に同意を求めて別れたいん? え? てか横わかれたいん? ちょまって… 急になしたん? そんな俺重かった? 「はぁ?なにないとんねん」 冷たい言い方。 ほんまに俺のこと嫌いになった? 「そんな俺が弱音吐くのいややった?」 きつく睨んでくる横。 「弱……ね?別れ話ちゃうの…?」 .
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

574人が本棚に入れています
本棚に追加