574人が本棚に入れています
本棚に追加
「・・・ええ。マルと話する・・・。」
そう言って、近くにある椅子の上にギターを置いた。
「ほんまですかー?」
なんてテンションあげて嬉しそうに言われるとこっちだって嬉しくなる。
「・・・うん。ギターなんていつでも出来るし。マルと話したい。」
・・・自分には合わないけどちょっと素直になってみる。
「あはっ!!嬉しいですねっ!!!」
っていって、俺の脇をつかんでマルの膝の上に乗せられた。
「ちょっ!?危ないって・・・」
とっさにそんなことをいったけど、マルの腕は俺と違ってたくましい腕をしているから、俺のことなんて軽々持ち上げる。
腹たつなー・・・
俺のほうが年上なのに、マルとは正反対。
俺の近くにある腕をグーで殴る。
「ちょーやめてくださいよー。痛いですってー。」
なんてマルは言ってるけど俺の力なんかで、マルが痛がるわけなんかないよな。
更に腹が立って何回もマルの腕とか胸とかを叩いた。
「いたっ。痛いって…。もーやめてくださいよー」
ニヤニヤしているのが腹たつ。
もうマルの全てが腹たつ。
「すばるくんにだってちゃんと筋肉ついてるやないですかー」
そりゃ舞台あるから少し筋肉つけたけど、マルのこの太い腕なんかとは大違いやん。
「それでも腹たつ。」
なんで俺の考えてることわかんねん。
マルのあほが。
・
最初のコメントを投稿しよう!