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「暗い顔してどーしたんですかー?
かわええ顔が台なしですよ?」
ヘラヘラ言う丸。
丸にとってどうってことのない『かわいい』て言葉も、俺にとっては赤面するほど恥ずかしい言葉や。
「ふふっ、顔真っ赤や。
きっといつもよりはやく起きたからまだ目が覚めてないんやな。」
優しい目で見てくれる丸が腹立つ。
「あ、そういえば安が今日曲作りの続きしたいから来てほしい言ってましたよ。」
「…え?」
安のとこいかなあかんの…?
いつもなら嬉しいし、喜んで行くのに…な
「…?
用事でもあるんですか?」
反応がない俺に気を使って聞いてきた。
「いや…べつに……用なんてないんやけどな。」
なんもないよ
なんもないけどさ
今日くらい一緒にいたいやん。
「そんじゃ昼過ぎにいこうかなぁ」
「そうですか~。楽しんできてくださいね。」
にこっと笑う丸にときめくのはいつものこと。
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