丸昴

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「丸…丸?起きて」 ゆっくりと近づき、優しく起こす。 「ん…あれ…?僕寝ちゃって……?」 ぽけーっとする丸がなんとなく愛おしかった。 「あっ!すばるくん、誕生日おめでとうございま… あーー!!もう12時過ぎてもうた… 23日やん…」 一人で奇声を発する丸がなんとなく嬉しかった。 「はっ…丸ありがとう」 「えっ、なんで泣いてるんですかっ やっぱり次の日やったらいやですよねっ」 焦りまくる丸。 「ちゃう。ほんまに嬉しかってん。 もしかしたら丸誕生日忘れてるんやないかって…」 そう打ち明けた。 自然と丸は俺を膝の上に乗せている。 「そんなわけないやないですか。 僕がすばるくんの情報を忘れるわけない。 こんなにも愛しているんですから」 そういってまぶたに軽くちゅうしていつものように、 いやいつも以上にキツク抱きしめてくれた。 .
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