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今日は、男の『37』歳の誕生日だ。
仕事を終え、男は毎日暖かく迎えてくれる美人の妻の元へと急ぐ様に家路にと足を向けるが、帰り道の途中に男は不思議なオーラを放つ占い師に呼び止められ、急ぐ足を止めた。
その占い師は全身を黒いベールで包み、男とも女とも思えぬ声で唐突に、男に不気味な声で告げだした。
「貴方は、今日を境に退化していきます。」
占い師の前には水晶などない、タロットなどない占いに使う様な道具など何も置いておらず、光沢を放つ真っ黒なシーツの上にドカリと座り男を見据えるだけだった。
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