それから、

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「ん…?ここは?」 見渡すと夜らしく薄暗いが周りが木に囲まれている事はわかった 『確か戦場にいて発作を起こしたはず…』 周りは木ばかりで人がいるように思えずとりあえず森なのか林なのか分からないこの場所を出ようと歩き出す リーンリンリン 鈴虫だろうか何処からともなくとめどなく聞こえてくる 普段聴いた事が無く知識として知っているだけだったその鳴き声に立ち止まり目をつぶり耳を傾ける すると カチャ 音がすると同時に首に冷たいモノが触れた 驚きはしたものの首にくっついているのは紛れも無く刃物で動くこと無く目だけを開く 背後には人が立っておりその人から伸びた刃物がやはり私を捕らえている
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