プロローグ

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十三歳で写真雑誌の大賞をいただいたが、 賞金は若すぎるから出せない。と言われた。 とっさに口にでたのは、ずっとあこがれていた 一眼レフのカメラ。 「コンタックスにカールツァイスのレンズ」  十三歳で写真雑誌の大賞をいただいたが、50ミリを現物をねだり倒した。  その後は愛機になったカメラで写真を撮影しては投稿しまくった。 常に賞を取り続ける僕に尊敬も意地悪も込めて。 『神様 風見 レイ』 と呼ぶ人もいた。  十八歳を越える頃から風見はうちの雑誌の投稿ではもう受け付けないからなどと、断られる事が多くなった。 こづかい稼ぎは色々していたけど、大学二年二十歳で個展をしてみないか?という話が出版社からきた。
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