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オルゴ「ふん、勇者の血を引いている者が生き残っていると聞いたから来てみたが、この程度か。雑魚にすぎないな。殺す価値もあるまい」
リト「だっておwww」バンバン
だっておwww
じゃねえよ。
オルゴ「かつて我々を苦しめた勇者も落ちぶれたものだ……。まあいい、地べたにはいつくばりながら我々が世界征服するのを眺めているがよい」
オルゴは不敵に笑うと、窓から飛び出して夜の闇に消えていった。
部屋にはシュールな空気だけが残っている。
何かいじってほしそうに私を見つめているリト。
仕方なく私は質問する。
私「あなた……勇者の子孫なの?」
リト「ああ。俺は……勇者の血を引く者、最後の生き残りだ」
私「ほう」
リト「三百年前の大災害から世界を救った勇者の、弟の嫁の従兄の孫の甥の娘の三番目の子供の婿の友人の隣の家に住んでいた者……と言えばわかってくれるかな」
ああ、とりあえずお前が勇者とやらの赤の他人ということはわかった
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