始まりの街アパート

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今日はバイトもなけりゃ部活もない。解放感で幸せ夢気分、私はポケットの中のカギを探す。 女子高校生のくせに一人暮らしな私は、家に近付くと慣れた仕草で鍵を開け、ドアを引いた。 ギイ。 室内に男一人。 タンスを漁っている。 ブツブツと何か一人言を言っている 「…俺はタンスを調べた!…しかし、何もなかった。…俺はタンスを調べた!…しかし、何もなかった…」 私は笑顔で声をかける 「何をしているの?」 男はこちらを無視して叫ぶ 「なんと!『ちいさめのブラ』を見つけた」 ジャーン 私の下着を天に掲げる男。その後頭部を、私はフライパンでぶん殴った。 男は倒れた。
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