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痛恨の一撃を受けて倒れた男を、私は縛りあげた。
「何をするぅー!俺は勇者だぞ!王国の第一王子にして竜の紋章やら何やらを受け継いだのだ!無礼者ー!ウワーン!お金なら払うからー!…ていうか。すみません勘弁してください。いやまじで」
なんと情けない奴なんだろう…。
警察に通報すべく携帯を手に取る。コール音を聞いていると、何かヒンヤリとした感触が足に。
…緑色のぶにゅぶにゅしたものが、足にくっついている。
…。
ぶにゅぶにゅは、嫌らしい動きで。私の足を這い上ろうとしている。何これ…
き、き、き
気持ちわる!
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