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そして二時間後。数百発の「ファイア」乱射ののち、ようやく緑のベトベトした奴の撃退に成功した。
私の髪型はネイティブ顔負けのアフロ、部屋は原爆ドームのごとき様相を呈している。その中で、一人いい笑顔で悦に入る男。
「いやあ…あぶないところだったね!」
キラリン。歯が眩しい。
「俺の名前はリト。勇者さ。メイン武器は剣だけど、見てのとおり魔法も使える。ジョブとしては魔法剣士なんだ!HAHAHA!あのスライムは、炎が苦手なモンスターでね…炎魔法でピンチを救ったんだ。感謝したまえよ?」
ニコォーリ。
リトは、ウザイとしか形容しようのない顔で笑う。殴ってやろうか…。
ちなみに彼のファイアがスライムに命中することはなかったので、私がライターで撃退した。
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