お休みの日に

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  とりあえず二人をどうにかしなくては………   栄口は少し困ったような呆れたような顔をして布団に近付いた。   「ったくもー田島っ!花井は昨日遅くまで仕事してて疲れてんだから、起こしたらかわいそうだろ?」   栄口は花井に馬乗りになって騒いでいる田島にそう言い、一緒に布団にへばりついている三橋を抱き上げる。   「それに三橋まで……」   よいしょっと抱き上げて間近で薄茶の瞳をみつめると、三橋はハの字の眉を更に困らせてキョドキョドと目を泳がせた。   三橋だけならあまり積極的に行動に移さないのだが 田島が絡むと話しは別だ。 二人が一緒になると何をしでかすかわかったものではない。   どうしたもんかなーっと考えていると田島が声をあげた。   「だってさ!朝ごはんはみんなで食わなきゃうまくねーもん!!」   なっ三橋! 田島が栄口に抱えられた三橋を見上げてそういうと、三橋はコクコクと首肯で答えた。   「だから花井も一緒に食うのっ!!」   ほら早くー! と田島は更に花井の体を揺すり始めた。 すると布団からひょいと坊主頭がのぞく。   「あー……わーったわーった!…………起きっからとりあえず降りろ田島!」   布団から顔をだした花井は田島にそういうとムクッと起き上がった。   「花井やっと起きたー!ねぼーだっねぼー!!」   花井は布団にへばりついたままニシシっと笑う田島を抱き上げて立ち上がる。   「はいはい寝坊してすいません……。ったく起こすならもっと丁寧にだなぁ!!……っと栄口、おはよ!」   「おはよっごめんな起こしちゃって」   「気にすんなって、一日中寝てるわけいかねぇし」   栄口もこいつらの世話大変だろ? 自分の肩へ移動した田島をみて花井は苦笑気味にいった。   「たまには俺も手伝わねぇとな」   栄口は「ありがと」というと腕の中のふわふわの薄茶の髪をくしゃくしゃと撫でた。  
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