蕾‐ツボミ‐

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「何が『え?』っよッ ボケーっとして!!」 俺の目の前にいる彼女…光海がすねた顔していた。 「わりぃ…わりぃッ ぼーっとしてたわ…」 俺はペコリと謝った。 「分かればよろしいッ」 光海は満足そうな顔をした。 やべぇやべぇ…光海が待ち合わせ遅くて…つい昔の事を思い出したわ… まぁあの後、俺が先に退院して、あの子とはあれっきりで終わったんだよな…そういや…俺があげたあの種ってなんだっけ?? 俺は「んー?」っと考えた。 そしてある事に気がついた。 「つかなんで俺が謝るの?? 遅れてきた光海が悪くない?!」 俺は少しムッとした顔をした。 「まぁまぁ小さい事は置いといて~ッ」 光海はケラケラ笑った。 「お前という奴は…ゲホッ ゲホッ」 俺は咳込んでその場で膝を着いた。 「明ッ 大丈夫ッ?!」 光海は心配そうな顔をした。 「ゲホッ だ…ゲホ…大丈夫ッ いつもの…ゲホ…発作だから…」 俺は辛そうな表情を押さえ無理に笑った。 「全然大丈夫じゃない!! 今までの発作よりヒドいじゃな…ウッ」 ドサ… 「え?」 俺は驚いた。 目の前には苦しそうにして倒れている光海がいた。
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