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私と一輝は合った。
好きな物も、怒る所も全部一緒だった。
…でも、何だか疲れた。
だからどちらからともなく別れた。
でも、心のどこかで忘れられなかった。
そんな時、友達が、映画に誘ってくれた。
「…あ」「あ…」
行った映画館には、一輝がいた。
横に新しい彼女を連れて。
『久し振り。彼女出来たんだ』
そう言おうかと思った。
でも、何故か悔しくて言えなかった。
「どうしたの?綾」
「…ううん、何でもない」
「そ?あ、そろそろ始まるよ」
開始のベルと同時に始まったのは、コメディ映画だった。
…正直あまり面白くなかった。
でも…。
「ハハハッ!」「フフッ!」
私と一輝だけが笑った所があった。
周りはキョトンとしてたけど…嬉しかった。
まだ…私と一輝はどこかで一緒なんだ、って思えたから。
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