プロローグ

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リックは両親を、家族を探す旅をしている。 なぜ17際という若さで家族を探しているのかは、彼とその家族しかわからない。 そしてリックは、もういくつむかわからない町へたどり着いたところである。 旅に慣れている彼はすぐさま、旅の中で得た薬草や動物の皮などお金になる物を売り、次の旅に備え道具や保存食を調達する。 もちろんその間も家族の事の聞き込みを欠かさない。 唯一の手掛かりである写真も10年もの時間が過ぎたもの。 両親と自分と兄が、仲良く写っているものである。それを便りに捜し回っているのだ。 しかし、この町にはいないようだ。 町には町の特有な文化があって、この町では町人の顔が載った住所録があったのだ。 すべての顔をみるのに時間がかかったが、どうやらいないようだった。 リックは日の沈みかけているその町で一晩明かす事にし、宿屋へと向かった。 落ち着いた雰囲気の宿だ。高級そうといった訳ではないのだが、それなりに一部屋一部屋装飾が施してある。 どうやらこの町はカラフルな布や服などが盛んに作られているのだろう。 カーテンやカーペットなどはそういったものが使われている。 リックは案内された部屋に荷物を置くとしぐに食事をとるため町へ繰り出した。
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