はじまりの風

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どうも、といった感じで頭を下げ、部屋へ戻ろうとすると、火の粉をもらった。 「おー!こんな所にいたのか!探したぞ!」 男の人が言いよってきて、まくしたててきた。 「いや~、先に宿を取っておいてくれたんだな、さすが!気のきく男だ、おまえは!」 男はリックの両肩をガシッとつかみ、笑顔でしゃべっているが もちろんリックはこんなやつらを知らない。 「えっと――」 リックが言い掛けるとそれを遮るように男がまたしゃべりだす。 「じゃおじさん、同室だから~」
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