終わりの始まり

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「はぁ~あ、退屈だぜ」 学園への道をのんびりと歩く一人の高校生 名前は 宮内 虎鉄 虎と言う名前の通り虎のように強い男で 身長も190を超える巨漢である 「あ~あ、金があったらパチンコいくのによ…」 現在の時刻は午前10時 健全な高校生は既に机に向かっている最中なのであるが 彼はあいにく健全な高校生ではないようだ 「しかし、美鈴と川野がいるからにゃあ顔ださなきゃならないし…面倒くせぇ」 金髪に染めた髪をくしゃくしゃと撫でた後 自分で自分を説得するように二人の名前を口にする 美鈴と川野は高校での一番の親友で 美鈴とは幼なじみでもある 「そろそろ二時間目も終わるっけか……退屈だぜ、こんな世界なんてよ」 ポケットから取り出したタバコを見てふと考えた後、タバコをポケットにまたしまう 「いけね、高校に行くんだった…タバコ吸いながら登校なんてケンカ売ってるようなもんだぜ」 一部の教師に受けの悪い虎鉄はあまり学校では騒ぎを起こさないように努めている なぜなら虎鉄を嫌う教師は何かあると問題児の虎鉄を停学か退学にしたがるため タバコ一本で退学になる可能性も無くは無いからだ とにかく退屈になった虎鉄は何かしらの刺激を求めて高校への道を急いだ
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