終わりの始まり

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「こんのっ……やるぉ!」 助走をつけて上に重なる男に蹴りを入れる 鈍い感触と共に上に乗っていた男はごろごろと転がっていく 「ちっ……手応えのねぇ野郎だな。 おい、大丈……うっ?!」 下にいる女性を見て虎鉄は思わず後ずさる なぜなら女性は首からの多量の出血で既に死んでいたからだ その証拠に肌は青白くなりはじめている 「死んでるのかよ……しかも首から血? 誰もナイフなんて持ってなかったのに…」 嫌な汗が頬をつたい流れる 「と、とりあえず警察……警察を呼ぼう」 自身の理解の範疇に無い事件 虎鉄はとりあえずの処置として警察に連絡をとった 《プルルル…プルルル…… ただいま回線が込み合っております… しばらくしてからおかけなおしください》 「はぁ?! こんな時の国家権力だろーが! クソッ!」 まったく訳がわからない状況になっている 110番が通じないことがあるのか? もしかするとこのような事件がまだほかにも起こっているのか? 虎鉄は頭の中がこんがらがりそうになっていた
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