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アジトの扉を開けると
「ケイスケ!すぐに診てやってくれ!」
ハヤトがトヨキを横に寝かして呼び付けた。
ケイスケは元々凄腕ドクターとして病院で働いていたが、ケイスケの腕に嫉妬したドクターの医療ミスをケイスケの責任にし孤児院の出ということもあり誰もケイスケの味方する事なく病院を追われた。
喧嘩も弱く前線には出ないが仲間の怪我などはケイスケがいないと治せないのである。
「命には別状はないが全治三ヶ月ってとこだな。」
ケイスケは迅速に治療しながらハヤトに告げた。
「そうか。まぁ命に別状がないだけマシだな!とりあえずこいつが意識を取り戻してから話を聞くとして、、エリカ話がある俺の部屋に来い!」
ハヤトがそう言うと
「まさかモテないお頭の女ですか?」
周りが囃し立てる。
「うるせー!他の女には興味はない!」
とハヤトが言い返すと
「じゃあこの子には興味あるんですか?」
「ヒューヒュ!!」
とあからさまに馬鹿にしたように周りが囃し立てる。
ハヤトは真っ赤になりながら
「エリカ!早く来い!」
とエリカを急かす。
エリカはハヤトの後を追い掛けるようについていく。
「お頭本気っぽいなぁ!」
「やっとお頭に春が来たなぁ!」
「お頭だけあんな綺麗な子卑怯っす!」
皆が口々にハヤトとエリカが去った場所でハヤトの噂をする。
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